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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/04/21 現在/As of 2025/04/21 |
開講科目名 /Course |
総合科学特殊研究(科学技術と社会b)/SPECIAL TOPICS ON INTEGRATED ARTS AND SCIENCES: TECHNOLOGY AND SOCIETY (b) |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水2/Wed 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
野澤 聡 |
遠隔授業科目 /Online Course |
本科目は遠隔授業科目です。/ONLINE COURSE |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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野澤 聡 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この授業では、『科学と宗教』という文献の読解を通じて、科学と宗教との関係について学ぶとともに、知識や常識に疑問をもって挑戦する批判的思考(critical thinking)によって、科学と宗教の両者についての考え方を深化させることを目的としている 科学と宗教はまったく別物として対立的に捉えられることが多い。だが、科学の歴史を見ると、科学と宗教はお互いに影響を及ぼし合ってきたことが分かる。また、現代の社会でも、科学と宗教との関わりが問題なる場面も少なくない。たとえば、ゲノム編集など生命を扱うある種の科学技術に対しては、「神の領域を侵す」という批判が根強い。『科学と宗教』は、ガリレオ裁判や進化論などの事例を取り上げて、科学と宗教の歴史的背景を分かりやすく説明しつつ、現代における科学と宗教との関係を探求している。 ChatGPTなどの生成AIの普及によって、文献をきちんと読まなくても、知識が簡単に得られると思われがちだが、そうではない。生成AIを使いこなすためにも、文献を精密かつ批判的に読み解く読解力の必要性は、ますます高まっているのである。 授業では、『科学と宗教』の読解を軸としつつ、そこで扱われている事柄について、参加者間のディスカッションを通じて各自の理解を深めることによって、知識や常識に挑戦する批判的思考を働かせて、科学と宗教の両者についての考え方を深化させること目指す。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
?授業は、対面、または、Zoomを利用した遠隔授業で実施される ?授業内容の確認のため、授業内に、簡単な小テストを毎回実施する ?授業に関する告知、資料の公開、授業に関する質問の受付、授業へのフィードバック、および、課題の提出などは、manabaを通じて行う ?第2回の授業では、教員が文献内容の要約報告を担当するとともに、第3回以降の文献の要約報告の割り当てを開始する (事前?事後学修、および、評価方法の項目も参照) ?第3回以降の授業では、60分程度、担当する学生が文献の要約報告をおこなった後、教員も含めた出席者全員で内容に関する質疑応答とディスカッションをおこなって理解を深める ?批判的思考の基礎固めとして、テキスト『科学と宗教』の中で、各自が関心をもった授業1回分の内容を選んで要約する ?批判的思考を深めるために、上記で要約した内容に関連する事柄について各自でテーマを設定し、文献調査に基づく論述をおこなう ?いまや社会インフラであるPCやインターネットについてのリテラシーを自然に身に着け、スキル向上を図るために、Zoom、manabaなどのオンラインツールを積極的に活用した授業運営をおこなう 【注意】 ?履修には、テキスト『科学と宗教』の購入が必須である。遅くとも第2回の授業までに、かならず購入しておくこと。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
?第2回以降の授業では、『科学と宗教』の授業で扱う範囲をかならず事前に目を通しておく(1時間程度) ?要約報告担当者は、授業日の前日までに、担当箇所の報告資料(レジュメ)を作成?提出する(10-20時間程度) ?授業後、manabaに授業へのフィードバックをおこなう(毎回1時間程度) ?テキスト『科学と宗教』の中で、各自が関心をもった授業1回分のテキストを選んで要約する(6-12時間程度) ?上記の要約を出発点として、関連するテーマを各自で設定して文献調査に基づく論述を作成する(20-30時間程度) (補足) ?期末レポートは、上記の要約と、文献調査に基づく論述から構成される ?期末レポートの作成の仕方は、授業の中で説明する |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
小テスト、期末レポート、授業への取り組みを総合的に評価する。 配点や評価基準などは、授業で説明する。 |
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関連科目 /Related Subjects |
人文学特殊研究(科学を読み解くa)、 全学総合講座(大学における教養教育)、全学総合講座(社会の中の科学)、 科学史Ⅰ、科学史Ⅱ、 科学技術と社会Ⅰ、科学技術と社会Ⅱ、 データサイエンス特殊研究(AI?数理データサイエンスを読み解くa)、データサイエンス特殊研究(AI?数理データサイエンスを読み解くb) |
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備考 /Notes |
要約報告を2回以上担当し、一定の条件を満たした場合は、期末レポートの提出を免除することがある。 詳しくは、授業内に説明する。 授業に関する連絡は、すべてmanabaを通じてをおこなう。 授業時間外に教員に連絡する必要がある場合は、manabaの個別指導(コレクション)を用いる。 電子メールを用いた問い合わせには応じないので、注意すること。 |
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到達目標 /Learning Goal |
「総合科学研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたって人文?社会?自然科学を総合的に研究分析し、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション、科学と宗教について | 授業全体の構成や履修する際の注意点、および、成績評価基準の概要を説明するとともに、科学と宗教について考える。 | |
2 | 第1章「科学と宗教の論争:何が問題なのか?」 | テキスト第1章の読解と議論をおこなって、科学と宗教との関係について考える。 | |
3 | 第2章「ガリレオと科学の哲学」(1)ガリレオ裁判の背景と経過 | テキスト第2章前半の読解と議論をおこなって、ガリレオ裁判の背景と経過を考える。 | |
4 | 第2章「ガリレオと科学の哲学」(2)ガリレオ裁判で問われたこと | テキスト第2章後半の読解と議論をおこなって、ガリレオ裁判の意味を考える。 | |
5 | 第3章「神は自然に働きかけるか?」(1)神と自然との関わり | テキスト第3章前半の読解と議論をおこなって、神と自然との関わりについて考える。 | |
6 | 第3章「神は自然に働きかけるか?」(2)自然法則と神 | テキスト第3章後半の読解と議論をおこなって、自然法則と神との関係について考える。 | |
7 | 第4章「ダーウィンと進化」(1)ダーウィンと進化論 | テキスト第4章前半の読解と議論をおこなって、ダーウィンによる進化論提唱の背景について考える。 | |
8 | 第4章「ダーウィンと進化」(2)進化論と宗教 | テキスト第4章後半の読解と議論をおこなって、ダーウィンが進化論を提唱した当時の進化論と宗教との関係について考える。 | |
9 | 第5章「「創造論」と「インテリジェント?デザイン」」(1)進化論と創造論 | テキスト第5章前半の読解と議論をおこなって、進化論に対抗する創造論について考える。 | |
10 | 第5章「「創造論」と「インテリジェント?デザイン」」(2)進化論とインテリジェント?デザイン論 | テキスト第5章後半の読解と議論をおこなって、1990年代から注目されるようになった「インテリジェント?デザイン論」について考える。 | |
11 | 第6章「精神(こころ)と道徳」(1)道徳と科学 | テキスト第6章前半の読解と議論をおこなって、道徳に関する科学的研究について考える。 | |
12 | 第6章「精神(こころ)と道徳」(2)精神(こころ)と科学 | テキスト第6章後半の読解と議論をおこなって、精神(こころ)に関する科学的研究について考える。 | |
13 | テキスト読解の補足 | テキスト読解で読み残した個所や分かりにくい箇所を検討する。また、テキスト全体を振り返って、科学と宗教との関わりについて考える。 | |
14 | 全体の振り返り | テキスト全体を振り返って、科学と宗教との関わりについてさらに考える。 |