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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                自然?環境?人間2(AI?数理データサイエンスを読み解くa)/NATURE,ENVIRONMENT AND HUMANITY2(READINGS IN AI AND DATA SCIENCE (A)) | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                大学全カリ総合科目/ | 
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                  ターム?学期 /Term?Semester  | 
                2024年度/2024 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                木2/Thu 2 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                春学期/Spring | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                1,2,3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                野澤 聡 | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
                本科目は遠隔授業科目です。/ONLINE COURSE | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
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| 野澤 聡 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES | 
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授業の目的?内容                         /Course Objectives  | 
                      
 現代社会は、インターネットなどさまざまなネットワークが地球全体に張り巡らされて巨大な社会インフラとなったネットワーク社会である。この科目では、『デジタル空間とどう向き合うか:情報的健康の実現をめざして』という文献の読解を通じて、ネットワーク社会が内包する問題点と可能性を学ぶとともに、知識や常識に疑問をもって挑戦する批判的思考(critical thinking)によって、そうしたネットワーク社会との関わり方?向き合い方を深化させることを目的としている。 インターネットを中心とするICT(情報通信技術)が普及することによって、デマや陰謀論、プロパガンダなどの拡散が容易になり、社会に大きな影響を与えるようになっている。近年の研究によると、こうした現象は、われわれ人間の特性とSNSなどネットワークの特性とが相互作用することによって、より深刻なものになっている。『デジタル空間とどう向き合うか』は、炎上やデマの拡散など身近な事例を分析することによって、ネットワーク社会の特徴を分かりやすく具体的に説明するとともに、そうした社会を望ましい方向に変えていくためにわれわれが何をすべきかを探求している。 授業では、『デジタル空間とどう向き合うか』の読解を軸としつつ、そこで扱われている事柄について、参加者間のディスカッションを通じて各自の理解を深めることによって、知識や常識に挑戦する批判的思考を働かせて、ネットワーク社会との関わり方?向き合い方を深化させることを目指す。  | 
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授業の形式?方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
?授業は、対面、または、Zoomを利用した遠隔授業で実施される ?指定された期限内に、授業に対するフィードバックの提出を求める ?授業動画の配信は、授業終了の1週間後を目途とする ?授業に関する告知、資料の公開、授業に関する質問の受付、授業へのフィードバック、および、期末レポートの提出などは、manabaを通じて行う ?第2回の授業では、教員が文献内容の要約報告を担当するとともに、第3回以降の文献の要約報告の割り当てを決定する (事前?事後学修、および、評価方法の項目も参照) ?第3回以降の授業では、60分程度、担当する学生が文献の要約報告をおこなった後、教員も含めた出席者全員で内容に関する質疑応答とディスカッションをおこなって理解を深める ?批判的思考の基礎固めとして、テキスト『デジタル空間とどう向き合うか』第1-5章のうち、各自が関心をもった授業1回分のテキストを選んで要約する (事前?事後学修、および評価方法の項目も参照) ?批判的思考を深めるために、上記で要約した内容に関連する事柄について各自でテーマを設定し、文献調査に基づく論述をおこなう ?いまや社会インフラであるPCやインターネットについてのリテラシーを自然に身に着け、スキル向上を図るために、Zoom、manabaなどのオンラインツールを積極的に活用した授業運営をおこなう 【注意】 ?履修には、テキスト『デジタル空間とどう向き合うか』の購入が必須である ?フィードバックの提出期限は、授業動画の配信前に設定されるので、フィードバックを提出するためには、対面かZoomでリアルタイムに出席することが必須である (事前?事後学修の内容、および、評価方法の項目も参照)  | 
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事前?事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      
?第2回以降の授業では、『デジタル空間とどう向き合うか』の授業で扱う範囲をかならず事前に目を通しておく(1時間程度) ?要約報告担当者は、授業日の前日までに、担当箇所の報告資料(レジュメ)を作成?提出する(10-20時間程度) ?授業後、manabaに授業へのフィードバックをおこなう(毎回1時間程度) ?テキスト『デジタル空間とどう向き合うか』第1-5章のうち、各自が関心をもった授業1回分のテキストを選んで要約する(6-12時間程度) ?上記の要約を出発点として、関連するテーマを各自で設定して文献調査に基づく論述を作成する(20-30時間程度) (補足) ?期末レポートは、上記の要約と、文献調査に基づく論述から構成される ?期末レポートの作成の仕方は、授業の中で説明する  | 
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
「授業の目的?内容」に記載した内容に基づいて到達度評価をおこなう。 配点は、フィードバック50%、期末レポート50%である。 評価の項目や基準については、授業内で具体的に説明する。 【注意】 ?単位取得には、9回以上のフィードバック提出が必須である ?提出期限後のフィードバック提出は、基本的に認めない ?フィードバックが短すぎたり、授業内容との関係が不明だったり、テキストの理解が著しく不十分だったりする場合には、未提出扱いにすることがある  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
                      
データサイエンス特殊研究(AI?数理データサイエンスを読み解くb)、 全学総合講座(大学における教養教育)、全学総合講座(社会の中の科学)、 科学史Ⅰ、科学史Ⅱ、 科学技術と社会Ⅰ、科学技術と社会Ⅱ、 人文学特殊研究(科学を読み解くa)、人文学特殊研究(科学を読み解くb)  | 
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備考                         /Notes  | 
                      
要約報告を2回以上担当し、一定の条件を満たした場合は、期末レポートの提出を免除することがある。 詳しくは、授業内に説明する。  | 
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                自然、環境、人間に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 | 
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前?事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | イントロダクション、ネットワーク社会について | 授業全体の構成や履修する際の注意点、および、成績評価基準の概略を説明するとともに、ネットワーク社会について考える。 | |
| 2 | 第1章「アテンション?エコノミーに支配される私たち」 | 第3回以降の文献の要約報告の割り当てを始めるとともに、テキスト第1章の読解と議論をおこなって、現代のネットワーク社会の特性であるアテンション?エコノミーについて考える。 | |
| 3 | 第2章「デマの拡散や炎上はなぜ起こるのか、だれが起こしているのか」 | テキスト第2章の読解と議論をおこなって、SNSでのデマの拡散や炎上について考える。 | |
| 4 | 第3章「分断を加速するフィルターバブルとエコーチェンバー」 | テキスト第3章の読解と議論をおこなって、現代のネットワーク社会に特徴的なフィルターバブルとエコーチェンバーという現象について考える。 | |
| 5 | 第4章「デジタル空間と言論の自由」(1)SNSと民主主義 | テキスト第4章111頁2行目までの読解と議論をおこなって、SNSと民主主義との関係について考える。 | |
| 6 | 第4章「デジタル空間と言論の自由」(2)プラットフォームの台頭 | テキスト第4章134頁7行目までの読解と議論をおこなって、ネットワーク社会におけるプラットフォームの台頭について考える。 | |
| 7 | 第4章「デジタル空間と言論の自由」(3)情報的健康について | テキスト第4章残りの部分の読解と議論をおこなって、情報的健康について考える。 | |
| 8 | 第5章「プライバシーと尊厳はいかにして保護されるべきか」(1)個人の尊重について | テキスト第5章173頁までの読解と議論をおこなって、ネットワーク社会における個人の尊重について考える。 | |
| 9 | 第5章「プライバシーと尊厳はいかにして保護されるべきか」(2)自己情報コントロール権について | テキスト第5章残りの部分の読解と議論をおこなって、自己情報コントロール権について考える。 | |
| 10 | 第6章「情報的健康をどう実現するか」 | テキスト第6章の読解と議論をおこなって、情報的健康について再考する。 | |
| 11 | AIにできること/できないこと | 参考文献第1節の読解と議論をおこなって、AIにできることとできないことについて考える。 | |
| 12 | 新しいアニミズム | 参考文献第2節の読解と議論をおこなって、生命と非生命との境界について考える。 | |
| 13 | AIと「地球倫理」 | 参考文献第3節の読解と議論をおこなって、AIと「地球倫理」について考える。 | |
| 14 | 全体の振り返り | テキストと参考文献全体を振り返って、ネットワーク社会の問題点と可能性について考える。 |