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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
ことばと思想1(哲学概説Ⅱ)/LANGUAGE AND THOUGHT1(INTRODUCTION TO PHILOSOPHY II) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
木島 泰三 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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木島 泰三 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本科目は大学の教養教育の基礎として、思考力、判断力、行動力の向上を目指す。具体的には、「哲学」という根源的な問いの営みを、先人の探究についての学びを基本にしながら、最終的には問いを自ら引き受け、レポートの形で表現することを求める。具体的には、19世紀から現代に至る近現代哲学の歴史を追い、最終的に現代哲学の問題まで取り上げて考察する、という形式で進めていく。なお、秋学期の同一教員による「ことばと思想1(哲学概説I)」の受講は必須ではないが、より深い理解のために両方を受講することを推奨する。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
1回目から対面で行う。進行は講義中心に進め、適宜資料を紹介していく。期末には講義内容を確認する小テストと、講義内容に関連する主題を論ずるレポートを課す。レポートに関してはmanabaの講評欄またはコメント欄を用いてコメントを返信する。小テストについても、必要に応じて同じ場でコメント等を行う場合がある。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
各回の講義内容を次回までに整理し、理解不足の点をなくしておくことを求める(必要があれば適宜質問を受け付ける)。また、まとまった資料や文献を配布した場合はその精読を求める(以上、事前と事後各2時間程度)。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
期末確認テストと期末レポートにもとづき評価する。配分割合は確認テスト30%、期末レポート70%とする。 確認テストは講義内容の理解と参加態度(平常点)の目安とする。レポートは講義内容の理解(これも平常点の目安にする)と、内容の論理性を評価の対象とする。これにより、到達目標としての、本講義内容に関連する本講義内容に関連する「21世紀型市民にふさわしい概括的な知識」および「今後の複雑な国内および国際情勢に対処しうる」ものとしての「論理的かつ創造的思考」の基盤となる、自分の思考を論理的に表現できる能力の習得度の評価につなげる。 |
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関連科目 /Related Subjects |
ことばと思想1(哲学概説I) | ||||||||||
備考 /Notes |
テキスト、参考文献:授業時に適宜指示 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション | 教員の自己紹介、講義内容の概観、講義の進め方や単位取得の条件などの説明 | |
2 | 「絶対者」の探求:汎神論論争とドイツ観念論 | スピノザ再評価のきっかけとなった「汎神論論争」で知られるヤコービの思想、およびカントの観念論を発展させたフィヒテ?シェリング?ヘーゲルというドイツ観念論の思想 | |
3 | よりよい社会を求めて:ヘーゲル左派からマルクスへ | 18世紀以来の社会改革の思想やユートピア思想を前史とし、フォイエルバッハら「ヘーゲル左派」を直接の出発点としたマルクスとエンゲルスの思想 | |
4 | ニヒリズムとその先にあるもの:ショーペンハウアーとニーチェ | カント哲学をベースに独自のペシミズム思想を展開したショーペンハウアーと、それを受け「すべての価値の転倒」を「能動的ニヒリズム」に結びつけたニーチェの思想 | |
5 | 実証主義と功利主義の哲学:コント?ベンサム?ミル | フランスの実証主義思想の提唱者コントと、功利主義倫理学を提唱したベンサムおよびミルの思想 | |
6 | 精神と生命:フランススピリチュアリズムとベルクソン | 実証主義と自然科学が支配的になっていく動向に異議を唱えたフランススピリチュアリズムの思想とその流れをくむベルクソンの思想 | |
7 | 20世紀大陸哲学の源流:フッサールの現象学とその展開 | 20世紀のドイツとフランスの哲学の基盤となったフッサールの現象学とその後の展開 | |
8 | 20世紀英語圏の哲学の源流:フレーゲ?ラッセル?論理実証主義?アメリカプラグマティズム | 20世紀英語圏の哲学の基盤となった、フレーゲの記号論理学の成果を駆使したラッセルと論理実証主義、および、アメリカ固有の哲学伝統としてのプラグマティズム |
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9 | フランス現代思想:実存主義?構造主義?ポスト構造主義 | 20世紀中盤から後半に展開された「フランス現代思想」の展開 | |
10 | 社会の哲学:フランクフルト学派、ロールズとその批判者 | 20世紀における重要な社会哲学のいくつか | |
11 | 20世紀後期の分析哲学:言語分析から自然主義と形而上学の時代へ | 20世紀後半の英語圏の「分析哲学」はクワインの著作を転機に言語分析中心の手法から、「自然主義への転回」および「形而上学の復権」へ移行していく過程 | |
12 | 進化論的自然主義(1) | 現代の自然主義を重視する哲学者たちにおいて基盤となっている進化論的人間観を、ベースとなるダーウィンの理論の説明から行う | |
13 | 進化論的自然主義(2) | 現代の進化論的自然主義の展開とそのいくつかの領域での成果を追う | |
14 | まとめと展望 | 講義を振り返り、現代哲学の諸問題を概観する |