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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                交流文化論(英語圏の文学と文化)/STUDIES IN TOURISM AND TRANSNATIONAL | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                外国語学部/FOREIGN LANGUAGES | 
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                  ターム?学期 /Term?Semester  | 
                2023年度/2023 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                火5/Tue 5 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                2,3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                高橋 雄一郎 | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
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| 高橋 雄一郎 | 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES | 
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授業の目的?内容                         /Course Objectives  | 
                      
 このコースは英語で書かれた文学作品を鑑賞すること、そして「英語圏の文学と文化」を入り口として、地球世界における私たちの立ち位置を考えることを目的にしています。(さらにもう一つの目的はシェイクスピアの劇作品を一作、英文を参照しながら通して読むことです。)交流文化学科で教職課程(英語の教員免許)を履修している皆さんには必修の科目ですが、教職を履修していない学生、また他学科生の受講も歓迎です。多様な考えの皆さんが集まって、賑やかなディスカッションができれば、と考えています。 最近、大学の学びの中で、また社会全般についての議論の中で、多様性(diversity)という言葉をよく耳にします。ジェンダー、民族、宗教、セクシュアリティーなど、異なる様々な要素が響き合う世界に私たちは生きています。多様性を大切にし、全ての人が正義や公正といった概念で守られる社会について考えることは、「文学と文化」を学ぶ上でも大切なことではないでしょうか。昔、このコースを教えている教員=高橋が子どもだった頃、外国語とは英語であり、海外について学ぶことは欧米の文化を吸収することだ、という短絡的で誤った発想がありました。2023年に大学生である皆さんは、誰もそんなふうには考えていないでしょう。 このコース前半(11月半ばぐらいまで)では、「多文化主義」と「ポスト植民地主義」の2つをキーワードに、(そして今年度はとくに、北米大陸や日本で、後からやって来た植民者たちに破壊されてしまった先住民/マイノリティーの文化についても考えながら)、多様性についてディスカッションしていきます。そして後半(残りの2ヶ月ぐらい)では、シェイクスピアの『ハムレット』を(原文の英語と日本語訳のテクストを使って)読んでいきます。コース前半とは趣を異にしますが、交流文化学科の学生が履修できる数少ない文学関連の授業なので、学生時代の思い出にシェイクスピアを一作は読んでみよう、という狙いです。 最初の何回かの授業は、アメリカ合衆国とカナダの先住民寄宿学校跡で発見された遺骨の返還運動、研究用として日本の大学に保管されているアイヌや琉球民族の遺骨の返還運動など、「骨」をめぐる話題を取り上げます。「英語圏の文学と文化」にはあまり関係がないように見えるかもしれませんが、「多様性」の尊重、そして前のパラグラフで挙げた「多文化主義」「ポスト植民地主義」のキーワードにつながっています。いわゆる「文学入門」のような授業を期待している方には向かないかもしれませんが、チャレンジしていただけると嬉しいです。  | 
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授業の形式?方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
 授業の連絡、課題の提出などにmanabaを使います。 また、フェイスブック?グループを作り、毎週、授業翌日までにフィードバックを投稿していただきます。フェイスブックが初めての方にもていねいに説明しますので心配は無用です。 次ページの授業計画はシラバスの原稿締切りに間に合わなかったので、仮のものを掲載しています。アップデートした今年の予定は授業初日に配布します。  | 
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事前?事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      テクストを十分に予習し、背景となる歴史や社会状況について調べ、問題点や質問事項を整理して授業に臨んでください。授業後は必ず要点の整理をおこない、授業のフェイスブック?グループにフィードバックを投稿してください。 | ||||||||||
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      毎週のフィードバックの総計(40%)、その他の課題(60%) | ||||||||||
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関連科目                         /Related Subjects  | 
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備考                         /Notes  | 
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                交流文化に関する各種分野について特定の専門知識を習得し、分析のうえ見解を提示できるようにする。 | 
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前?事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
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| 1 | (導入)英語を媒体とする文学?文化の世界的な多様性 | 2つのキーワード:多文化主義とポスト植民地主義 | 
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| 2 | 先住民(Indigenous Peoples)の文学と文化(アイヌとNative Americans | アイヌとアメリカ先住民の詩人たちを何人か紹介します。 | |
| 3 | Chimamanda Adichie | ナイジェリアの作家、Chimamanda AdichieがTed Talkでおこなった講演、”The Danger of a Single Story”(2009) を読みます。 | |
| 4 | 文学に描かれた難民 | Adichie ”The American Embassy” (2009)、 小野正嗣「東京スカイツリーの麓で」(2016)を読みます。 | |
| 5 | 先住民寄宿学校 | 米国、カナダ、オーストラリアで起きた先住民の差別、虐待問題を考えます。 | |
| 6 | アイヌと琉球の遺骨 | アイヌと琉球の遺骨が国立大学などに保管され、先住民コミュニティーに返還されていない問題を取り上げます。 | |
| 7 | 多文化主義とポスト植民地主義 | コース前半のまとめとディスカッション | |
| 8 | 『ハムレット』導入 | 時代背景、現代の演劇との違い | |
| 9 | 『ハムレット』第1幕 | グローブ座の再建 | |
| 10 | 『ハムレット』第2幕 | シェイクスピアの生涯 | |
| 11 | 『ハムレット』第3幕 | ハムレットの演劇と映画 | |
| 12 | 『ハムレット』第4幕 | ハムレットの哲学 | |
| 13 | 『ハムレット』第5幕 | 日本におけるシェイクスピアの受容 | |
| 14 | まとめ | コース全体のまとめとディスカッション |