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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                専門英語b(Short Guide of Nudging)/ENGLISH FOR SPECIFIC PURPOSES(B) | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                経済学部/ECONOMICS | 
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                  ターム?学期 /Term?Semester  | 
                2022年度/2022 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                水2/Wed 2 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                大床 太郎 | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
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| 大床 太郎 | 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY | 
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授業の目的?内容                         /Course Objectives  | 
                      
 本講義は、経済学部の学位授与方針(DP)が示す「国際的視野を有する優れた社会人、地域社会や国際社会に貢献できる実践的な人材」を育成すること、経済学部の各学科のDPや教育課程の編成?実施方針(CP)にある「経済問題の本質的要素を抽出し、操作可能な抽象的理論を構築して考察するとともに、その理論を統計的に検証する能力」「問題や関心に基づいてさまざまな知的領域を探索できる技能」「データを収集し、情報を正しく読み取る調査?分析能力およびフィールドワークによって現地が抱える問題を的確に把握する能力」に必須となり、とりわけ政策やビジネスで展開の進んでいるナッジ(Nudge)に関する英語の学術論文を読み解き、国内外で社会活動を進める上で不可欠となるナッジによる課題解決を理解することを目的とする。 法規制や、税?補助金を含む経済学的手法は、様々な社会課題を解決に導いている一方、最後の一歩(last 1 mile)を進める手法として、行動科学のナッジが注目を集めるようになって久しい。ビジネス業界ではナッジの知識なくしては成り立たず、政策においても国家レベルから基礎自治体レベルまで、多様なナッジの展開が行われている。そのナッジには、認知バイアスと呼ばれる概念が活用されている。 ナッジの利用する認知バイアスははたして本当に使えるのかどうか、使えるとしたらどんな条件が必要なのかについて正しく理解するには、学術論文、特に英語のものを自らの血肉となるまで読み込まねばならない。講義担当者は必要最小限のトピックについて、それぞれ代表的と思われる学術論文を選定したため、それらを読み進め、内容報告をしてもらうことに重点を置くこととした。  | 
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授業の形式?方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
 講義形式を中心とし、第1回でナッジの活用する認知バイアスの概要を講義担当者が概説する。その後、報告者を割り当て、英語の学術論文を読み込んだのち、内容を報告してもらう。 履修者には、経済学的な用語のみならず、環境?公衆衛生に関する専門用語も含めた多様な英語を読み解く力が求められる。また、ナッジの実践においては必ず統計学的検証が行われているため、統計学入門で標準以上の成績を修めていなければついてこれなくなるおそれがあることに注意を要する。 フィードバックとして、論文内容に質問があった際には、全員で内容を共有するため、Porta IIやmanaba等を利用して教員の回答を配信する。  | 
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事前?事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      
 Porta IIやmanaba等を利用して論文リストを配布するため、報告者は割当日の事前に報告資料をとりまとめる必要がある。また、聴衆となる履修者にも報告に対するコメントを求めるため、事前に報告論文を読み込んでおく必要がある。また、知識の定着を図るため、全員が事後に報告内容を踏まえて論文を再読する必要がある。よって、事前学修に2時間、事後学修に2時間は最低限必要とされる。 既存のテキストは使用せず、講義で示す論文リスト内の論文を取り扱う。論文はオープンアクセスあるいは大学で契約済みのものを指定するため、各自で即座に無償でダウンロードが可能である。第1回の講義において論文リストを示す。その他の資料はPorta IIやmanaba等を通して配布する。  | 
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
1)	割り当てられた英語論文のプレゼンテーション(80点満点:評価のポイントは内容の正確性60点、プレゼンテーション技術20点) 2) 講義内でのコメント&リプライ(20点満点:一講義当たり2点、10回のコメント&リプライ機会、評価のポイントはclarifying question/constructive questionの2種類のいずれかであること)  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
                      本講義は統計学的検証を必要とするナッジを扱っていることから、統計学?多変量解析?社会調査論?計量経済学など、標準的な統計学を扱う講義全般と関連しているため、それらを並行履修することが望ましい。 | ||||||||||
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備考                         /Notes  | 
                      講義内で論文リストを示す。論文リストは第1回の講義でしか示さないので、必ず受講すること。その他の資料はPorta IIやmanaba等を通して配布する。論文の割り当ては第1回の講義でのみ行う。 | ||||||||||
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                経済?経営?国際環境経済の各分野で用いられる専門英語を習得し、各分野について英語で理解を深め、専門英語を運用できるようにする。 | 
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前?事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | イントロダクション?認知バイアス | ナッジで活用されている認知バイアスについて学ぶ。 | 事前にシラバスを読んでおく。 | 
| 2 | Gain Loss Asymmetry and Framing Effect | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、損失回避傾向とフレーミング効果について学ぶ。 | 論文を事前に読んでおく。事後に論文を再読する。(参考:https://doi.org/10.2991/iserss-18.2018.46) | 
| 3 | Priming | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、先行刺激について学ぶ。 | 論文を事前に読んでおく。事後に論文を再読する。(参考:https://doi.org/10.1371/journal.pone.0176028) | 
| 4 | Anchoring | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、係留効果について学ぶ。 | 論文を事前に読んでおく。事後に論文を再読する。(参考:https://doi.org/10.1145/3313831.3376646) | 
| 5 | Social Proof | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、社会的証明について学ぶ。 | 論文を事前に読んでおく。事後に論文を再読する。(参考:https://doi.org/10.1016/j.appet.2017.05.020) | 
| 6 | Salience | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、顕著性による誘導について学ぶ。 | 論文を事前に読んでおく。事後に論文を再読する。(参考:https://doi.org/10.1093/pubmed/fdv096) | 
| 7 | Scarcity Effect | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、希少性効果について学ぶ。 | 論文を事前に読んでおく。事後に論文を再読する。(参考:https://doi.org/10.1016/j.foodqual.2020.103967) | 
| 8 | Decoy Effect | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、おとり効果について学ぶ。 | 論文を事前に読んでおく。事後に論文を再読する。(参考:https://doi.org/10.1007/s10865-019-00095-4) | 
| 9 | Seed Money | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、種銭について学ぶ。 | 論文を事前に読んでおく。事後に論文を再読する。(参考:https://doi.org/10.1016/j.ecolecon.2017.07.032) | 
| 10 | Identified Victim Effect | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、身元の分かる犠牲者効果について学ぶ。 | 論文を事前に読んでおく。事後に論文を再読する。(参考:https://doi.org/10.1002/bdm.492) | 
| 11 | Hawthorne Effect | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、ホーソン効果について学ぶ。 | 論文を事前に読んでおく。事後に論文を再読する。(参考:https://doi.org/10.1093/fampra/cmab001) | 
| 12 | Death of Behavioral Economics | ナッジの類似概念である行動経済学における、「行動経済学の死」騒動について学ぶ。 | 配布資料を事前に読んでおく。事後に資料を再読する。 | 
| 13 | Reproducibility Crisis | 科学全般について注視されている、再現性の危機について学ぶ。 | 配布資料を事前に読んでおく。事後に資料を再読する。 | 
| 14 | 総合討論 | ナッジやその類似概念の可能性と限界について、総合的に討論する。 | 全論文を事前に読んでおく。事後に全論文を再読する。 |