![]()  | 
    
| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/09/16 現在/As of 2021/09/16 | 
| 
                  開講科目名 /Course  | 
                韓国特殊研究(韓国メディア論)/SPECIAL STUDIES IN KOREA: | 
|---|---|
| 
                  開講所属 /Course Offered by  | 
                国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES | 
| 
                  ターム?学期 /Term?Semester  | 
                2021年度/2021 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER | 
| 
                  曜限 /Day, Period  | 
                月5/Mon 5 | 
| 
                  開講区分 /semester offered  | 
                春学期/Spring | 
| 
                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
| 
                  学年 /Year  | 
                2,3,4 | 
| 
                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                青木 義幸 | 
| 
                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
|---|---|
| 青木 義幸 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES | 
| 
授業の目的?内容                         /Course Objectives  | 
                      
 韓国の映画や文学に、「民主主義」や「社会運動」が頻繁にモチーフとして登場するのは何故だろうか?大きな理由の一つは、韓国社会において植民地解放後継続して続いてきた学生運動、労働運動、宗教運動、農民運動などを包括した「民主化運動」が国家の歴史の一部として正統性を与えられていることである。そのため、「民主主義」や「社会運動」が作品のモチーフになることは非常に一般的なのである。つまり、韓国における「民主化運動」の理解は、韓国の映画や文学をより深く理解するための一つの重要な手段なのである。 さらに、社会運動が一般化し社会全体にたいして影響力をもつ社会を「運動社会(movement society)」とする概念があり、韓国社会はまさに「運動社会」の一例だと考えられている。韓国社会をこの様な「運動社会」に作り上げているのは、かつて民主化運動の記憶を人々が継承しているからなのである。つまり、韓国の民主化運動について学ぶことは、現代韓国社会に生きる人々の認識や考え方を理解する上でも有用な手段だと言える。 本講義の一次的な目標は、映画『1987』『タクシー運転手』『26年』『南営洞1985』といった映画のモチーフである1980年代の民主化運動を理解することにある。1980年代の民主化運動の特徴は、軍部勢力に対する敵愾心、学生運動の拡大、反米意識の高揚、運動理念の急進化といったそれまでの民主化運動とは異なった特徴が現れるようになった点である。なぜ、このような変化が1980年代に起こったのか?そして、80年代の国家による弾圧は、どのような恐怖、悲しみ、怒りといった感情を人々にもたらしたのか?本講義は、このような問い対する一つの解釈について配布テキストを通じて学び、現代韓国社会、並びに映像作品を解釈する一つの観点を身につけていく。  | 
                    ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 
授業の形式?方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
【講義の進め方】 大学の基本方針に則り、初回を除き、全ての授業を対面で行います。 【初回授業について】 PortaⅡにアップロードされる、「授業ガイダンス資料」及び「授業で用いるテキスト詳細」を確認し、受講するかどうかを決定して下さい。内容について質問等がある場合には、メールで連絡をして下さい。 【注意1】 本講義はPortaⅡを通じて配布するテキストの精読をベースとした討論形式で行う。 【注意2】 メインテキストは英語を用いるため、韓国語の知識は必ずしも必要ではない授業構成となっている。但し、一次史料については韓国語も利用可能であるため、希望者は担当教員に申し出ること。  | 
                    ||||||||||
| 
事前?事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      毎回配布する課題テキストを読了するとともに、講義中の質問及びリアクションペーパー作成の準備してくること。 | ||||||||||
| 
テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
評価方法                         /Evaluation  | 
                      
授業に対する積極的参加度(50%)、期末レポート(50%) 期末レポートの評価はレポート提出者数に対して以下の比率での相対評価で行う。最終的な評価はレポートだけでなく、議論への参加やリアクションペーパーの内容を加味した総合的な評価を行う。 AA(90点以上)5%, A(80~89点)10%, B (70~79点)25%, C(60~69点)25%, F(59点以下)35% ※期末レポートに剽窃が発覚した場合は、評価の対象とはしない。  | 
                    ||||||||||
| 
関連科目                         /Related Subjects  | 
                      |||||||||||
| 
備考                         /Notes  | 
                      テキスト:適宣プリントを配布する。 | ||||||||||
| 
到達目標                   /Learning Goal  | 
                「韓国研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたって韓国を研究分析し、見解を提示できるようにする。 | 
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前?事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | 総合ガイダンス | 授業の進め方及びテキストの概要説明を行う。 | |
| 2 | 社会における記憶と忘却のメカニズム | 過去の出来事が集合的記憶となる、プロセス及びメカニズムについて学習する。 | |
| 3 | 1980年 ソウルの春と民主化運動 | 朴正熙政権終焉に伴う民主化運動の活性化と軍部クーデターによる運動の萎縮過程について学習する。 | |
| 4 | 1980年5月 光州抗争 | 軍による光州市民の虐殺と弾圧に対する抵抗として市民による蜂起が起こったプロセスを学習する。 | |
| 5 | 光州抗争の記憶 | 光州抗争がその後の民主化運動にもたらした影響、及び現在の韓国社会における光州抗争の記憶について学習する。 | |
| 6 | 大学自律化措置と学生運動 | 1980年代中盤の大学自律化措置と学生運動の爆発的な拡大について学習する。 | |
| 7 | 反米主義の登場 | 1980年代の特筆すべき特徴である反米主義の擡頭について学習する。 | |
| 8 | 社会運動の急進化と5?3仁川闘争 | 革命を求める動きが拡大していく背景について学習する。 | |
| 9 | 憲法改正運動の展開 | 国民全体を巻き込む「民主化」=「憲法改正」という図式の登場とその余波について学習する。 | |
| 10 | 農民、教育者、一般国民の民主化運動 | 農民、教育者、一般市民が草の根レベルで行った民主化運動の実態について学習する。 | |
| 11 | パク?ジョンチョルの拷問致死 | 国家暴力の究極の形としての拷問致死が民主化運動に与えた影響について学習する。 | |
| 12 | 6月抗争と大統領制直接選挙制 | 1987年の6月抗争のプロセスを学と共に、正史から排除される運動の記憶について学習する。 | |
| 13 | 民主化の意味 | 1987年の民主化の功罪について学習する。 | |
| 14 | 民主化運動の映像分析 | 映像メディアに描かれた運動の姿と描かれていない姿の比較を通じて、韓国社会における民主化の記憶とは何かを学習する。 |