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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                日本語教育特殊研究(日本語学の諸問題)/SPECIAL STUDIES IN JAPANESE LANGUAGE TEACHING: | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES | 
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                  ターム?学期 /Term?Semester  | 
                2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                火2/Tue 2 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                2,3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                浅山 佳郎 | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
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| 浅山 佳郎 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES | 
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授業の目的?内容                         /Course Objectives  | 
                      
 日本語を対象に,生成文法分析を行う。授業の目的は,生成文法の考え方を理解するとともに,それによる言語分析について基本的な方法を獲得すること,および日本語の構造について一定の知見をえることである。とくに日本語の例文を樹状図表示できるようにすることを,最初の必須の目標とする。 | 
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授業の形式?方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
 授業は,ZOOMを利用してリアルタイムで行う。必要な指示や提出はManabaで行う。 なお授業においては,Miles Shang(2011)によって作成されインターネット上で公開されているソフトウエア「Syntax Tree Generator(http://mshang.ca/syntree/)」を必須で使用する。通常のブラウザ上で動くので特段のインストールなどは不要である。このソフトウエアの使用方法については,授業の最初の1~2回で,説明および練習をする。 授業は,教科書の各回の指定箇所に関して,Manabaを通じて提出を求める質問への回答解説から始める。つぎに,Manabaで事前配布する問題について,解答を指名するので,指名された学生は,Syntax Tree GeneratorをZOOMの「画面を共有」機能で提示することによって解答することが求められる。これが授業の中心であるが,必要に応じて,クラス内での議論および教員からの説明を加える。  | 
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事前?事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      
 事前:教科書の毎回の指定箇所を読了するとともに,不明な点をManabaを通じて質問として提示しておくことが求められる。また,同様にManabaを通じて練習問題が配布されるので,それへの解答を準備してくることも求められる。 事後:やはりManabaを通じて練習問題の正解が配布されるので,確認する。全体で毎回3~4時間の学習が必要となる。  | 
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
(1)小テスト(40%);Manabaの「小テスト」機能を利用して,日本語の樹形図分析のテストを授業の第8回と第14回における「まとめ」の授業内で行い,その得点を40点満点として成績に算入する。 (2)授業内活動(40%);学生は毎回の「問題」に準備して授業に臨むことが要求される。授業に向かってのその解答の準備の有無を評価する。持ち点を40点として,準備がない場合,1回につき5点ずつ減点される。 (3)参加への積極性(20%);テキストへの質問を,授業参加への積極性として評価する。各回の質問が4点として,20点を上限として成績へ算入される。  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
                      
この授業より前に履修していることが望ましい科目 日本語文法論Ⅰ?Ⅱ;言語文化学科科目(全カリ科目)  | 
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備考                         /Notes  | 
                      
 事前事後学習が,相応量に必要となる。授業自体は,高等学校の数学演習の授業のように,問題への解答が中心となる。そういう活動で「技術」的な能力の獲得をおこなうことが授業の当面の目的であるが,そうした「技術」によって言語の本質に対する洞察を行うことこそが,最終的な目標である。 いずれにしろ,ステップが明確なはずなので,そういう勉強が好きな人には向くはずである。  | 
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                「言語教育研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたって日本語教育を研究分析し、見解を提示できるようにする。 | 
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前?事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | 日本語学概論 | 本授業の目的と方法を了解し,日本語の構造について概観する。 | 事前:シラバスおよびテキストの「はじめに」の章を読了すること。 | 
| 2 | 日本語の基本構造 | 日本語における「句」の概念を理解し,構造的な「まとまり」を抽出できるようにする。あわせて,階層性と反復性の原理について考える。 | 事前:テキスト p.3-p.17の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認  | 
              
| 3 | 文 | 単文の基本構造を把握するとともに,項と意味役割について理解し,構成要素の必須性を判断できるようにする。 | 事前:テキスト p.20-p.39の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認  | 
              
| 4 | 句構造 | 句と主要部,および格と後置詞の概念を理解し,VPの構造についてXバー表示ができるようにする。 | 事前:テキスト p.39-p.58の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認  | 
              
| 5 | 語彙範疇と機能範疇 | 機能範疇の概念を理解するとともに,IPの構造および主語移動の表示ができるようにする。 | 事前:テキスト p.58-p.72の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認  | 
              
| 6 | 自他の対応と非対格 | 他動詞,非能格自動詞,非対格自動詞の構造上の差を理解し,表示しわけられるようにする。また「VNする」と「VNをする」の差を構造上で区別できるようにする。 | 事前:テキスト p.72-p.86の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認  | 
              
| 7 | 主語主題と移動 | 移動の概念を理解し,主語移動,主題移動,語順変更の表示ができるようにする。あわせてC-統御について理解する。 | 事前:テキスト p.86-p.99の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認  | 
              
| 8 | 中間のまとめ | VPからIPまでのレベルについて理解をまとめるとともに,ここまでの知識で分析表示できる能力を小テストによって確認する。 | 事前:ここまでのテキストの確認,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認  | 
              
| 9 | 機能範疇と補文構造 | CPと複文の概念を理解する。主語上昇構文とコントロール構文を表示できるようにするとともに,モダリティの表示もできるようにする。 | 事前:テキスト p.102-p.120の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認  | 
              
| 10 | VP補文と格交替 | VP補文の各種について理解するとともに,可能文について分析表示ができるようにする。 | 事前:テキスト p.120-p.130の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認  | 
              
| 11 | 受動文と使役文 | 受動文と使役文について分析表示ができるようにする。S構造依然とS構造以後の概念を理解する。 | 事前:テキスト p.131-p.146の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認  | 
              
| 12 | 複合述語と結果句 | VVCとVPCおよびVendler/金田一の動詞の概念構造,結果句の概念を理解するとともに,構成要素に対するその判断ができるようにする。 | 事前:テキスト p.148-p.166の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認  | 
              
| 13 | 結果構文の統語構造 | VPシェルの概念を理解し,結果句をふくむVPシェル構造の表示ができるようにする。 | 事前:テキスト p.166-p.181の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認  | 
              
| 14 | 期末のまとめ | CPからVPシェルまでのレベルについて理解をまとめるとともに,ここまでの知識で分析表示できる能力を小テストによって確認する。 | 事前:ここまでのテキストの確認,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認  |